【出会い系詐欺】契約社員の僕が1年間コツコツ貯めたなけなしの10万円を3か月で出会い系いで溶かした話。
初めまして。Kazuoと申します。
今回は私が出会い系になけなしの10万円をブッこんでしまった時の話をしようと思います。
当時僕は契約社員をしていました。
当然手取りは少なく男一匹が何とか口に糊をしていくのが精一杯でした。
そんな暮らしでしたが月に1万円ほど爪に火をともすようにして貯金をしていました。
いつかこれで海外にでも行きたいなあ。
投資をしてエグゼクティブになれたらなあ。
そんなことを考えながら貯めていた虎の子の貯金でした。
とはいっても僕も健全な20代の男性です。
悶々と性欲と恋愛への興味は人並以上にあります。
しかし性格が内気なせいか学生時代は女性と縁が無いままに終わってしまいました。
会社ではペーペーで仕事の事で手一杯。会社でもなかなか出会いは難しかったです。
【出会い系詐欺】10万円を3か月で溶かした話
誰もかれもが盛り上がる夏。
エアコンが利かない部屋で蒸し饅頭みたいに蒸されながら
“なんとか女の子と喋りたい!仲良くなりたい!”
その一心で僕は大手のマッチングアプリを始めました。
今まで撮った写真の中からカッコよく見えそうな奴を必死でスクロールして探し、加工してプロフィールに設定しました。
ああいうアプリってよっぽどの高スペックじゃない限り自分からいいねしないと女性から見てもらえませんよね。
下手な鉄砲数うちゃ当たるじゃないですが、とにかく私は色々な人にメッセージを送りました。
その中で一人年上の方とメッセージのやり取りをする事が出来ました。
仮にナオコさんとします。
ナオコさんはプロフィールの画像を見ると僕の好きなギャル系のお姉さん。
もしかしたら手取り足取りリードしてもらえないかなぁ…ぐふふ
なんて考えていながらやりとりしているとナオコさんから
“出来れば私がやっている日記なんかも見てほしいしそっちのサイトでも話したいな♪”
というメッセージと共にURLが送られてきました。
アクセスして日記を見るとそこにはナオコさんの様々な日常の姿が!
友達と飲んでいるナオコさん、観光名所に行って記念撮影をしているナオコさんなど。
しかも時々服から胸の谷間がちらりと見えたりしていました!
早速連絡先を聞いたのですが日記を運営しているサイトから
“安全を考えて連絡先の交換はお互いが連絡先の交換を許可してみてからになります。許可料は1万円ほどになります”
というメッセージが送られてきました。
“ちっ仕方ない。これも手ほどきをしてもらうため、グフフ”
頭が炎天下のアイスクリーム並みにとろけていた僕は何の疑いもなく一万円を指定された口座に振り込みました。
ナオコさんも一万円振り込んだという連絡を受けていざ!
連絡先を送ろう!
としたのはいいのですが今度はナオコさんがもう少しだけこのサイトで話してもいい?っと言ってきました。
“え~せっかく振り込んだんだから連絡先交換しない?”
“ごめんなさい…代わりに”
というメッセージと共に
オトナなナオコさんが少し頬を赤らめながら胸の谷間を作っている画像が送られてきました。
マイクタイソンにアッパーカートされたみたいに僕の理性はKOされました。
ああいうサイトってやりとりするだけでもお金がかかりますよね。
しばらく生かさず殺さずのやり取りをされているうちに僕の手持ちは減るばかり。
ある日サイトの方からこんな連絡が来ました。
“しばらくメッセージのやり取りをされていますのでこちらで電話の専用回線をおつなぎします。回線設置料として3万円ほどよろしいでしょうか”
ナオコさんのセクシーショットにメタメタにされている僕の理性は
“これも出会うための必要経費だ!”
と判断し指定の口座に振り込みました。
サイトの方から“ではXX日の21日におつなぎします。この回線での通話で連絡先の交換はしないでください”と連絡がきました。
いよいよ電話する当日。
僕は仲のいい後輩に
「もしかしたら俺彼女出来るかもしれんから、また出来たら教えるわ」
と言いました。多分ドヤ顔で。
「えっKazuoさんどうしたんすか」
事情を後輩に話すと後輩は笑いながら(今思えばきっと苦笑)
「そうですか。またいい報告待ってますね」
そう言うと去って行きました。
そしていよいよ指定された時刻。
携帯が鳴るとそこには非通知の文字が!
“もしもーし”
ナオコさんの声は張りのあるテレビで聞くような元気な女性タレントみたいな声でした。
“な、なおこさんですか?”
“うん。Kazuo君可愛い声してる~”
“は、はいありがとございますぅ”
“この通話じゃ連絡先の交換しちゃいけないんだよね~残念”
“だ、だよね”
“連絡先交換したらいっぱい話そうね~”
“そ、そうだ”ねっという前に電話が切れました。
時間にして5分足らず。多分日本一高い通話料なんじゃないですかね?
いよいよ通話も出来てナオコさんの実在を信じ切った僕はガンガンメッセージを送ります。
その分貯金も吹き飛んでいきます。
そして掟破りをしました。連絡先を送りました。
サイトから通知が来ました。
“お客様の方で規約に違反している行為が見られました。メッセージのやり取りを停止させていただきます。解除料として5万円ほどお願いします”
頭に来ました。
しかしロードローラに轢かれたみたいにベッコベコにされた僕の理性は騙されたという事にも気が付かず振り込みました。
いや。正確に言えば心のどこかで騙されていることに薄々気が付いていたのでしょう。
しかしやっと恋人ができる+それが好みのギャル系のお姉さん+虎の子のお金をブっこんでしまった、何としても元をとりたい。
という事で僕は真実から眼をそらしていました。
またナオコさんにメッセージを送れるようになったのはいいのですが。
いや全然良くないのですが。
結果を焦る僕はまたナオコさんに連絡先の交換を申し込みました。
前回はアルファベッドで送ってバレましたから今度はひらがなで送ることにしました。
例えばaikoなら
あ・い・こ といった具合にです。
これで大丈夫だろう!
ざまあみろ!
そう思っているとサイト側からメッセージがきました。
“お客様の方で規約に違反している行為が見られました。メッセージのやり取りを停止させていただきます。解除料として7万円ほどお願いします”
また止められた!
そんでもって値上げしてるし!
つーか最初の許可料って何?!
僕は銀行の窓口で残りのお金を確認しました。
するとそこには。
叡智に富んだ古代インドの哲学者が発見した概念。
何もないことを表す記号。
0。ゼロ。零。
わざわざ少し遠くのスーパーまで出かけたり、仕事終わりの餓死しそうな状態で自炊したりしたこれまでの節約の日々が頭によぎりました。
死にたくなりました。
「あの、お客様どうかされましたか?」
窓口の受付の人が声を掛けてくれました。
「へっいや、何でもありません」
なんだが目は胡椒をぶっかけられた上にラー油を塗りこまれたみたいにしばしばするし、背中が死ぬ数年前のうちの爺さんみたいに曲がってきました。
僕は路上にうずくまると少し泣きました。
【出会い系詐欺】10万円を3か月で溶かした話 まとめ
その後休日を利用して生活支援センターに行きました。
窓口のおばちゃんは“まあ~大変ねえ”と親身になって聞いてくれました。
聞いてくれただけですが。
少しネットで検索するとどうやら口座はなんとか公司という香港の企業のものでした。
日本語がえらい上手でしたけどね。
もしこれを読んでいる方でマッチングアプリを試したい方にはアドバイスを
マッチしても違うサイトに誘導されたら詐欺だと思え!
理性の声を聴け! 性欲に突き動かされるな!頭の声に耳を傾けろ!
あほな奴だと笑って下さい。でもなあ、でもなぁぁぁぁぁぁ
おめーにち○ポがある以上、明日のお前が俺みたいな脳をウジ虫に脳髄ごと食われたようなアホ性欲モンスターにならない保証はないんだぜぇ
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この記事はその体験談を書いています。